東京の桜は、そろそろ終わりです。
時折り、最後の花吹雪が風に舞ったりしていますが、花びらの数はまばらです。
なんとも淋しい限りです。
桜って不思議ですよね。
なぜこうも、日本人の心をとらえて離さないのでしょう。
わたしはいつも、桜を見ると、亡くなってしまった人たちのことが思い出されて仕方がありません。
大好きだった人たちの顔が次々に浮かんで、無性に会いたくなります。
できることなら一緒にこの景色を眺めたかったなぁ、
見せたかったなぁ......
って.....。
だからこの季節はいつも、一人で散策します。
何度も立ち止まっては桜を見上げ、ぼんやりと感傷に耽るおばさんの姿なんて、かっこいいものではありませんからね。
満開時
夢のように美しい桜並木の風景は、わたしにとって、才気あふれる天才たちと過ごした若き日の黄金時代そのものです。
わたしにもそういう時代があったのですよ。
独身時代のことですからね。遠い昔ですが。
天才だなぁって思わせる人って、たいていわがままで、厄介で、お金に無頓着で、私生活なんかめちゃくちゃで。
でも圧倒的な才能で人を魅了する型破りな人。
多くは短命です。
常識にとらわれない思考で奔放に突き進むので無理をして躰をこわすのではないかと思います。理性より創造性がまさってしまうのでしょうね。
たまに長生きする人がいますが、よほど頑健な躰の持ち主か、しっかり者の管理者がそばについているケースだという気がします。
数日前に亡くなられたRyuichi Sakamotoは72歳でしたが、最後のパートナーに恵まれていなかったら、もっと短命だったのかもしれません。
置いてけぼりの凡人は、散りゆく桜を背にとぼとぼと帰宅して、安楽な日常に戻ってゆくしかありません。
仕方なく、ミシンで桜の刺繍などしてみました。
しょぼい.....。
ボツです。
一般に売られている刺繍のデータは外国人の手によるものがほとんどですので、どうもイマイチ。妙に艶やかなピンク色だったり、花びらの数が違ったり。
「え、これ桜? 桃じゃない?」
なんてものも見かけます。
イメージ通りのものが見つからず......、
やっぱり自分でデータ作りからやるしかないのかなぁ…。
などと出来もしないことを妄想したりしています。
ああ、わたしも天才に生まれたかった。
by belledelune
| 2023-04-05 17:08
| カルトナージュ







